プロフィール
書家後藤真水(本名後藤眞夏)は大正11(1922)年妙高高原町(現妙高市)に生まれた。
40才の時に北日本書芸院入会、自宅に真水書道塾を開設しており、書家としてのスタートは早いとはいえない。それまで夫の転勤に伴い、県内各地を転居していたのが、ようやく長岡市に自宅を建て、また子育てもおわり、念願だった書の道に進んだのである。
その後は、北日本書芸院師範、書芸白羊会かな部師範に登用され、北日本書芸院常任理事、書芸白羊会理事、長岡書道連盟常任理事などを歴任した。
作品は、古今集、新古今集、万葉集の和歌が多く、中でも百人一首は数多く題材にしている。現代歌人では、若山牧水、与謝野晶子、吉野勇などが好きだった。書のみでなく、紙や表装にもこだわり、金色や赤、ピンクなどの美しく華やかな色を好んだ。
平成29(2017)年、享年95才で亡くなったが、亡くなる直前まで現役の書家であった。
後藤真水(本名後藤眞夏)略歴
大正11(1922)年8月1日 妙高高原町(現妙高市)に佐藤唯治・キクエの第3子長女として出生。
昭和 4(1929)年 父唯治が死亡。母キクエは女手ひとつで3人の子どもを育てた。
昭和22(1947)年 後藤孟と妙高高原町(現妙高市)で結婚。和裁洋裁で家計を支える
昭和24(1949)年 長男雅博出生 夫の転勤に伴い東蒲原郡鹿瀬町(きりん山温泉)に転居
昭和29(1954)年 夫の転勤に伴い小千谷市(西小千谷)に転居
昭和30(1955)年 東小千谷に転居
昭和36(1956)年 夫の転勤に伴い長岡市川崎に転居
昭和39(1964)年 長岡市住吉に自宅を建築転居
昭和44(1969)年 北日本書芸院入会 真水書道塾開設
昭和53(1978)年までには 北日本書芸院準師範、書芸白羊会同人、かな準師範、全日本書芸院会員、
文化院師範、長岡書道連盟理事などの役職についていた
昭和54(1979)年 北日本書芸院師範登用
昭和58(1983)年 北日本書芸院理事、書芸白羊会かな部師範、新潟美術家連盟会員
平成元(1989)年 北日本書芸院常任理事、書芸白羊会理事
平成 6(1994)年 読売書法会会友、謙信書道会評議員、長岡書道連盟常任理事
平成17(2005)年 読売書法会幹事
平成19(2007)年 2月11日 夫孟死去
平成29(2017)年 1月31日 死去(享年95 現役書家 北日本書芸院参事)
受賞歴
県展 入選16回、読売展 入選11回・賞6回、謙信展 賞5回